世界は輪ゴムで出来ている。輪ゴムは伸びたり縮んだり、そして丸い。起点と終点がない。自由だ！どこからが始まりでどこが終わりなのか分からないし、知る必要もない。また、この世界全ての現象を構成するのは輪ゴム状の素粒子である。この小さな小さな輪ゴムたちがふるふると震えるたびにあらゆるものに形を変える。惑星も細胞も大元は輪ゴムである。故に細胞の集まりであるわたしという現象は輪ゴムの集合体である。わたしは「個」であり「集合体」である。宇宙も細胞も同じ輪ゴムからできているのならば結局人間とはひとつの宇宙が人の形をしたものなのだ。誰でも内に同じ輪ゴムを共有している。ただ人によってカタチも伸び具合も様々なので人生に違いが生じるだけだ。いつだって答えも世界も宇宙も内にある。